2000年度 激励会
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(2000/6/1) 2000年度 激励会が行われました。下記はカナダ校ピアソンカレッジ(PC91-93)卒業生の渡邊りんさんによるスピーチの全文です。

「ご紹介にあずかりました、ピアソンカレッジ18期生の渡邊りんです。まずは、この度UWC各校への派遣が決まられた奨学生の皆さん、ご父兄の皆様、おめでとうございます。不安と期待に胸膨らませていらっしゃるであろう皆さんに向けて、かつてのどんなエピソードをお話したものかと思いを巡らせましたが、それは記憶のまだ新しい現役の皆さんにお任せすることにして、卒業後7年目を迎える私からは、その後の軌跡を簡単にお話することで、UWCでの2年間が私の中に育んでくれた価値観のいくつかを、お伝えできればと思います。

私は、1993年にピアソンカレッジを卒業し、半年の間慶応大学総合政策学部に学んだのち、東京大学経済学部へ再入学しました。学生時代の私の趣味は何と言っても旅行で、ひとりバックパックを背負って、何ヶ月も色々な国や地域を旅しました。欧米諸国だけでなく、アジアや中南米の国々を巡りながら、UWCでは当り前過ぎて「学んでいる」という実感がなかった価値観に、今更のように気づいてふと感慨深く思ったものです。それは、異なる価値観を受入れる柔軟性です。ゼミの教授と共にフィリピンのスラムにホームステイした時などは、気が付くとスラムの人達を相手に賭け麻雀に興じている自分がいました。 

もうひとつ、UWCで驚くほど優秀な仲間に揉まれながら私が身に付けたのは、絶え間ない向上心だったように思います。大学を卒業後、モルガン・スタンレーという米系の投資銀行へ就職し、不良債権の買収からハイテク企業のNASDAQ上場まで、実に様々な案件に携る機会に恵まれました。信じられない程の責任と経験を与えられながら、私の中には、まだどこか物足りないと感じるところがありました。投資銀行という業界の性質上、外資とはいえ年齢や性別が自分の成長を制約しているような気がしたのです。そこで今年4月、2年間お世話になったモルガン・スタンレーを離れ、社員20名強のベンチャー企業に転職しました。ご父兄の皆さんの中には、「UWCへ遣るとウチの子もあんなギャンブラーになってしまうのかしら…」と、そろそろ本気で心配される方も、いらっしゃるでしょうか。 

そこで最後に申し上げたいのは、私がUWCでの2年間を通して、恐らく最も貴重だと感じたのは、家族の絆だったということです。一人娘の無鉄砲をどんなに遠くからでも見守り、常に信じて応援してくれた両親の愛情を、この時ほど感じたことはありません。奨学生の皆さんがこの機会を充分に生かし、吸収できる限りのことを吸収して、2年後に充実感いっぱい帰国されることをお祈りして、私の激励の言葉とさせて頂きます。」

 


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