
イタリア校・ADでのひとこま
UWCに行こう。
そう思いたつ理由はいろいろあるでしょう。どこにでもいる日本の高校生が、なぜ住み慣れた日本を二年間も離れて、海の向こうへ行こうと思い立ったのか。ここにいくつかの理由があります。
山口県のS高校は進学校で、私は毎日の受験勉強に疑問を持っていた。このまま、ただ大学へ行くだけでいいのだろうか?何か満たされないものがあった。
日本の外がどうなっているか知りたかった。身近に外国人はひとりもいなかったが、自分と同じ17歳で、今この瞬間にも、考え、食べ、眠りにつく世界の何億のひとのことを思った。彼らはテレビや本の中だけじゃなく、実際にいるんだ、生きているんだ、と思った。
かねてから留学は考えていたが、ある日UWCのことを知った。その二年間は、確かにどうなるかわからない、先が見えない賭けではあった。だが、生きる意味というものがそこにあると思った。反対する父や母とは何ヶ月も果てしなく議論した。そしてとうとう理解してもらった。(ありがとう)世界の同じ年代の人々と語り合い、ともに生活することができる−これこそが私の探していたものだった。
そして、私は4月に東京へ来て、選考試験を受けた。
有二 (AC '91-'93)
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